あなたは今も、どうやって…

あなたは今も、どうやって
嘘をつこうか考えていますね。
どうやって金をつくり、
ギャンブルをしにいくか。
成功は物と金をいかに手にいれるか
だと、心の底で信じている。
いつも自分を正当化して、相手の
わずかな傷も許さずに責め立てる。

ひとときも心が休まるときはない。
でも、あなたが悪いんではありません。病気なんですよ。
ええ、一日一日あなたが死ぬまで、
治していきましょう。…
誰にも嘘をつかずに毎日を生きて
いけたら、どれだけ安心できるか。
もう自分をおおきく見せることも、
有能な振りも必要ないんですよ。

(憎悪のパレード 池袋ウエストゲートパークXI、石田衣良)

心が病むとは、
誰にでもあり得ることです。

それは、
大震災を被らなくとも、
誰かに傷をつけられなくとも、

自分の考え方や性格が
自分を追い込んで
自分を傷つけ病ませてしまう
ということが少なくないのです。

そんな時に大切なのは、
自分はダメなやつなんだ、
と自分を責めるのではなく、

自分は何か病んでいるんだ、
と自覚することでしょう。

そして、必要な助けを
探すことでしょう。

もしかしたら、それは、
家族や友達に相談すること
かもしれません。

行政や病院に足を運んで、
助言を受けることかもしれません。

いずれにしろ、自覚から始まります。
誰にでもあり得ることですから、
自分を責め過ぎることなく
自覚を持ちさえすればいいのです。

(参考)憎悪のパレード 池袋ウエストゲートパークXI(石田衣良)

No.7407


人生の短さについて(セネカ)

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