敗者しか味わえない経験
ってものも、あるんだぞ。
ああ、勝った者には
わからない苦さってのかな…、
そのときは、どうしようもないほど
苦しくて堪らないけれど、
その苦さを知ってることが、案外、
貴重だったりもするんだ。
(敗者たちの季節、あさのあつこ)
何かうまくいきそうにない空気を
感じるとき、あるいは、
うまくいかない事柄が
一つばかりでなく、
いくつも重なって
追いかけてくるように感じるとき、
人は、耐えることを学びます。
もしかして、それは、
ただ感じているだけで、
本当は、まだ起こっていないこと
かもしれません。
そうだとしても、
人は、それを感じる自分に
耐えるしかありません。
そして、
そうやって耐えることで、
実は、たいしたことじゃなかった、
と分かったり、
実際に、立ち向かう準備が出来たり
するように思います。
耐えることのない人生なんて、
あるわけがないのです。
耐えるときには、耐えてみる。
どう楽しく耐えられるかだけを
考えてみる。それも、
生きるヒントじゃないでしょうか。
(参考)敗者たちの季節(あさのあつこ)
No.7422