好きなものを訊かれて、
ちゃんと答えられるうちは、
人間、みんな、だいじょうぶだ。
(一人っ子同盟、重松清)
楽しいことなんて
なんにもない、
とか言うお年寄り、
近くにいませんか?
いや、お年寄りでなくてもいい、
そんなことをよく言う人、
だれか思い浮かびませんか?
そういうセリフで
自分への関心(同情とか)を
留めようとするタイプの
人間なんでしょう。
すごいね!
って言われるために
がんばるタイプの人もいれば、
かわいそうに…とか、
あなただけ大変だったねとか、
がんばれないのは仕方ないねとか、
言われたいタイプの人もいる。
そういう考え方が積み重なって、
心と身体に染み込めば、
どんなふうに老いていくのだろう。
どんな違った人生になるんだろう。
楽しくないと言う場面を探すよりも、
楽しいと言えるものを見つけるために
生きていたいものだ。
(参考)一人っ子同盟(重松清)
No.7510