人は大なり小なり…

人は大なり小なり
荷物を背負っている。
ただ、その荷物は傍から見れば
降ろしてしまえばいいのにと
思うものでも、その人にとっては
大切なものだったりする。

むしろ、
かけがえのないものだからこそ
降ろすことができない。
だから、模索する。それを
背負ったまま生きていく方法を。

(山女日記、湊かなえ)

荷物がなければ、
すんなり歩いて行けるのに、
と考えたりもしますが、

荷物がなければ、
それを運んでいく目的地もないし、
運ぶことで力がつくこともないです。

何歳になっても、
おそらく「人生の荷物」は
なくなることはない。

ひとつ運べば、
新たな荷物がまた
目の前に出てくる。

嫌々でもいいから、
またそれを運んで行ってみれば、
またまた出てくる。

人生は、きっと、その繰り返し。
時には、無視してもいい荷物もある。

ただ、人間は間違って、
無視するべきでない荷物より、
無視してもいい荷物のほうを
一生懸命運んでいたりもする。

人生の荷物は、タグがないから
分かりにくいんだろうな。

(参考)山女日記(湊かなえ)

No.7539


常識にとらわれない100の講義(森博嗣)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です