何かに出会ったとき、それを分類しないでくれ。まっさらの状態でそれらを見つめてくれ。決して、目を逸らさないでくれ。
私たちは、レッテルを貼られる以前に、間違いなく生きている。さまざまな出来事に遭遇し、傷つき、喜び、絶望しながら生きている。
それぞれの人間が、それぞれの人生を必死で生きているということ。私たちは、ただそれだけに、胸を打たれるべきなのだ。
(まにまに、西加奈子)
それぞれの生き方を理解するのは、
よくよく付き合っていかないと、
たぶん、難しい。
一部を見ただけで、
分かった気になっていては、
「人を見る目」を育てられない。
自分も、そんな扱いをされて、おしまい。