人間は、どんな人だって、
一人の人間として
経験することに限りがある。
しかし、人間は
言葉というものをもっている。
だから、自分の経験を
人に伝えることもできるし、
人の経験を聞いて知ることもできる。
その上に、
文字というものを発明したから、
書物を通じて、
お互いの経験を伝えあうこともできる。
(漫画 君たちはどう生きるか、吉野源三郎)
言葉ですべてを伝えることは
できないけれど、
言葉はかなりのこと伝えられます。
言葉から、すべてのことを
知ることはできないけれど、
大切なことを知ることはできます。
もちろん、伝える側の未熟さで
伝えられないこともあれば、
それを受ける側の未熟さで、
見落としたり、誤解してしまうことも、
あるでしょう。そうだとしても、
言葉が大切なツールであることに
変わりはないでしょう。