大切にされるのはすばらしい。
でも、すばらしい人になるのは、もっと大切。
(モルモン・メッセージ)
こうも言いなおせるような気がする。
「必要とされるのはすばらしい。
でも、すばらしい人になるのは、もっと必要。」
大切にされたい、必要とされたい、愛されたい…
私たちは、いろいろなことを期待する。
それは悪いことではない。
しかし、その欲が強すぎると、
大切にされなければ、必要とされなければ、
何もしない、
なんて、卑屈な態度になったりもする…
知人から、D・J・サリンジャーの
「ライ麦畑でつかまえて」の一節をもらった。
「…で、僕はあぶない崖のふちに立ってるんだ。
僕のやる仕事はね、
誰でも崖から転がり落ちそうになったら、
その子をつかまえることなんだー。
つまり、子供たちは走ってるときに
どこを通ってるかなんて見やしないだろう。
そんなときに僕は、どっからか、さっととび出して行って、
その子をつかまえてやらなきゃならないんだ。
一日じゅう、それだけをやればいいんだな。
ライ麦畑のつかまえ役、
そういったものに僕はなりたいんだよ。
馬鹿げてることは知ってるよ。
でも、ほんとになりたいものといったら、それしかないね。
馬鹿げてることは知ってるけどさ。」
当初は、大切にされない役割かもしれない。
でも、本当に馬鹿げていることではないかもしれない…