放っておくと失敗は成長する
(失敗学のすすめ、畑村洋太郎)
事故やトラブルが、
「ある日突然起きた」
と考える人がいるかもしれない。
あるいは、そのように発表されたり、
報道されたりして、
それを信じる人もいるかもしれない。
しかし、実際、そんなケースは少ないはず。
過去をふりかえれば、
何かの原因や兆候が発見される。
この事実を、他人の失敗に見い出し、
それを指摘するのは、いとも簡単なこと。
しかし、自分自身の失敗に関しては、
なかなか認めにくいかもしれない。
私は、自分の周囲に起きた失敗や不快な出来事を
目にする時に、それだけを見ないように、
心がけている。
「それは、今始まったことではない。
過去からあった問題の結果なのだ。」と。