
正論で人が動かないというのは、
正論の中に
「人がなぜいやがるのか」
「動かないのか」
という気持ちを構成している、
「本当の理由」について
目を向けていないからだ。
(論理力を鍛えるトレーニングブック、渡辺パコ)
私も経験ある。
どう考えても正しい提案を上司に出した時、
「それは正論だ。」とはね返されたこと。
また、身内の話していることを聞きながら、
内心「それは正論だけど…」と思ったこと。
そんな経験を重ねていくと、
正論というものは、何かしら「絵に描いた餅」の
ようなもので無意味だという結論に陥りやすい。
しかし、人を説得できない以上、
人を動かせない以上、まだ正論でないのだ、
という考え方もできる。
まだ考えの及んでいない点があるのだ、
ということに気づき、正論は捨てない。
そんなふうに考えたら、
謙虚にもなれるし、余裕も出てくる気がする。