もはや
いかなる権威にも倚(よ)りかかりたくない
ながく生きて
心底学んだのはそれぐらい
(倚りかからず、茨木のり子)
権利を主張するには、
その権利を守ってくれる「権威」に
頼ることになる。
権利には、もれなくセットで、
義務もついてくる。
守られることと、
果たす義務のバランスが、
自分にとって割がいいならいいけれど、
そうでないなら、しがらみになるだけ。
逆に、自由とは、
守られないということでもある。
自分で自分を守る、責任をとるっていうこと。
守られながら、自由でいられることなんて、
世の中には、そうそう、ないのだ。
どちらも利用しながら、
上手に生きていくのだ。