人間は自分から遠い話ほど

人間は自分から遠い話ほど
客観的に聞けるのですが、
自分と関係してくると
なかなか冷静にはなれないものです。

(プロカウンセラーの聞く技術、東山紘久)

現代は、昔と比べれば、
自分の意見をいくらか
堂々と言えるようになった時代。
さらには、匿名やら何やらで、
言っている相手が見えないまま、
自分に届く言葉も増えてきた時代。

気にさわったり、
気に病むことも多い。

免疫がないと、
自分に届いた言葉すべてに、
打ちのめされてしまう場合すらある。

東山氏はこうも語る。
「自分の考えは自分にしか適用できないことが多い」

これを相手に当てはめれば、
「なるほど、この人は、そういう考え方をするんだな。」
くらいで、片づけられるだろうし、

自分に当てはめれば、自分の意見を言うときは、
「自分の経験からは、こう考える」くらいで
言っておくのが、ちょうどいいだろうと思える。

「絶対、間違っている」
「絶対、正しい」という姿勢でやってしまうと、
相手を苦しめるどころか、後々、それに自分が苦しむ。

仮に、心の中ではそう思ったとしても、
自分のレベルを考えて、ちょうどいい距離感の気持ちで
ちょうどいい距離感の言葉を使ったほうがいい。


こころの処方箋(河合 隼雄)

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