言葉の力は絶大だから、
そこに何の真実性がなくとも
他人に影響を与えてしまうのだ。
(成功の掟、マーク・フィッシャー)
私たちの耳に入る情報、言葉は、
それが真実かどうかよりも、
どれだけ人の心を動かす要素があるかどうかの方が、
何倍も重要なことがある。
愛について言えば、この歌を思い出す。
「愛持たぬ一つの言葉
愛を告げる幾十の言葉より気にかかる」
(サラダ記念日、俵万智)
いくら愛される言葉を言われようとも、
冗談で言われた「嫌いだ」なんて言葉が
気になってしまう。
織田信長が、大軍で攻めてきた今川義元に
勝つことが出来たのも、情報(言葉)を操り、
裏切り者を追い込んだり、
今川義元を油断させたりさせたためだった。
ネット販売や詐欺等の被害が出るのも、
「やせる」とか、「儲ける」とか、
人の心の奥底を動かしてしまう言葉の
せいなのだ。
心が動かされてしまうと、
商品がどんなものであれ、
目の前にある広告の信憑性、
セールスマンの信頼性が見えなくなってしまう。
賢明な者は、言葉を操る、
愚かな者は、言葉に操られる、
まさしく、その通りだと思う。