黙って言われていることだけやっていたら、
いつまでたっても、板前(プロ)にはなれない。
(板前修業、下田徹)
下田さんの言葉を、もう少し引用する。
「私の当時の仕事は鍋洗いでした。
鍋にはつゆや具と一緒に水道の水が
たくさん入ってる。これはあとで
わかったことですが、
鍋に残ったつゆを、
弟子がそっとなめて味を学んでしまうのを
防ぐために、だったそうでございます。」
今は、コーチングが重要視される時代。
昔のように、教えてもらえない環境で、
自分をどう育てていくかを考えることは、
めったにないかもしれない。
そうではあっても、きっと、
誰にでも1つくらい、
教えてもらえなくても、
どうしても知りたい、
知るために何でもやる、
と思えるようなことはあるはず。
それが、仕事であるかないかの違いだけ。
もしくは、今は、
仕事になっていないだけの話。
ハングリー精神、なんて言葉も、
死語になりつるあるかもしれないが、
飢えるように求める何かって、
きっと、誰にでもあるのだ。