与えられるものが多ければ、
能力を発揮するというわけではない。
なにか、信じるものがひとつだけでも、
あればいい。
(三国志 六の巻、北方謙三)
能力主義の現代、
企業の中において、
結果を出せば、
それに見合った報酬が
見返りとなる。
結果を出せなければ、
苦しい状況に追い込まれる。
そう考えると、
結果を出した人は、ますます、
企業に尽くすような気がするけど、
実際は、その環境を捨てて、
自分の信じるところを試してみようと、
独り立ちする人も少なくない。
もちろん、必ずしも、
それが成功するとも限らないが…
与えられるものが多いということは、
悪いことではない。
しかし、与えられるものの多さに
惑わされて、自分を見失うのは、
もったいないと思う。
与えられた「ものの価値」と、
与えられる側の「自分の価値」は、
必ずしも、一致しない。