肝心なことは、その仕事が自分にとって不可能と思える…

幸せな人生を送る秘訣は、
人生をかけられるような、そして、
この世を去るその日までたゆまず、
自分の情熱のすべてを
注ぎ込めるような仕事を持つことである。

そして、肝心なことは、
その仕事が自分にとって
不可能と思える仕事でなければならないことである。

(イギリスの彫刻家、ヘンリー・ムーア)

最初の疑問に、ぶちあたる。

人は、自分にとって不可能と思えることに、
死ぬまで、情熱を注ぎ込むことが出来るか。

人によっては、
ゴールが見えないことに
手を出したくない、と言う。

それも一理ある。
そして、多分、そう言う人の言葉は、
自分を注ぎ込める仕事が
まだ見つかっていない証拠だとも思う。

その仕事というのは、
報酬の有無、その高い安いを
考える次元の仕事じゃあないだろうと思う。
いや、人によっては、
それに自分を注ぎ込むことによって、
多くの報酬を手に入れる人もいるだろう。

しかし、世の中には、
報酬が高くても、自分を注ぎ込めず、
内心、自分を卑下しながら、
その仕事をしている人だっている。
そういう人たちこそ、
実は、一番求めているかもしれない。

あるいは、今は、それが見つかるまでの
助走期間と思って、頑張っているのかもしれない。

そう思うと、人って単純でなくて、
良かったと思うところがある。

早い、安い、うまいだけが
欲しいのではなく、

時間がかなり必要かもしれない、
不可能かもしれない、
苦しいかもしれない、
でも、それが欲しいと思って、
がんばれる存在だから…

【参考】
TQ(ハイラム・スミス)


こころの処方箋(河合 隼雄)

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