わたしではなく、神に感謝するんだな。
われわれがこれまで生きてこられたのは
神のご意志だ。とにかく、そう信じるしかない。
(戦場のピアニスト、ロナルド・ハーウッド)
映画「戦場のピアニスト」の脚本からです。
多くの知人、友人を失っていくなかで、
奇跡的に、一人のドイツ軍大尉によって
救われるピアニスト。戦況が変わり、
別れの時に感謝をのべるピアニストに、
大尉は、この言葉を語りました。
不安定な世の中では、
誰が助かり、誰が命を落とすか、
誰にも見当がつきません。
状況が変われば、
救う立場になっていた人が、逆に
救いの必要な立場にも変わります。
そして、その時には、
必ずしも、救われるとは限らないのです。
感謝の思いを誰に抱くか…?
沈黙を守りながら
すべてを司る偉大な存在に対して、
良いことも、悪いことも
感謝出来たら、人生の深い意味がもっと
分かるということなんでしょうね。
そういう経験をしていない者には、
なかなか口に出来ない言葉にも思えます。
【参考】
生活はアート(パトリス・ジュリアン)