あなたの行為の中で最悪なものは、
ああすれば良かった、
こうすれば良かったのにと、
思い悩むことである。
(リヒテンベルグ)
「タイムマシン」、
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」、
これらは、時間旅行をするSF映画。
日本で言えば、「ドラえもん」の
タイムマシンなんかも同類だね。
共通するテーマは、
今のために、過去を変える。
あるいは、
未来の危機のために、今を変える。
いずれにしろ、
人の心のなかには、
リセット、または、やり直しを
切望する思いが強いらしい…
そして、人類の記憶によれば、
それを実現できた人は、
いまだに存在しないと聞いている。
誰しもが、一度は思うだろう。
ああすれば…、こうすれば…
一時的に思うだけならいい。
しかし、それ以上の深入りは、
自分の時間を無駄にするか、
その記憶なり、過ちを消すために、
さらなる過ちを繰り返すのがオチ。
将来、アインシュタインの理論なんかを用いて、
本当に、そんなタイムマシンが生まれる時代に
なるかは分からないけど、
やり直し、という選択ができる状態よりも、
今しかない、という気概のある状態の方が、
人にとって、大切なものが見えやすいように思う。
今でさえ、それを見失いそうな時があるんだから、
時間は、一方通行でいいと思うんだけどな。
【参考】
道は開ける(ディール・カーネギー)