親が少し道からそれると、子供はその親よりもはるかに…

親が少し道からそれると、
子供はその親よりもはるかに
それる傾向があるのです。

(リチャード・L・エバンズ)

あのお宅の息子が、
道をそれちゃったもんだから、
親まで、それに倣(なら)っちゃったよ。

なぁ?んて話は、めったに聞かない。

やっぱり、その逆がほとんどだ。

親と子、師匠と弟子、先輩と後輩、
会社と従業員、国と国民、
それぞれ同じような関係にある。

先の者が、道からそれると、
前例が出来てしまう。
後の者の世代で、それを正すには、
かなりの労力が必要とされる。

だから、道をそれた状態、
そのままが続いてしまう。

自己中心的になれば、
自分の行動が誰に影響するもんか、
なんて身勝手な考えも出来る。
しかし、親子に関わらず、
どこかに影響が訪れる。

ゴミ一つないところに、
誰か一人が小さなゴミでも捨てると、
次の人は捨てやすくなる。

ただ、次の人が気づいて、
それを拾い、リセットしてくれたら、
元に戻りやすい。

しかし、そうならなかった場合は、
次、次と続いているうちに、
そういう観念は鈍り、戻ろうと思っても、
なかなか容易でない状態にまで至る。

最初にそれないこと。
あるいは、気づいたら、早めに…

自分から始まる未来は、
とてつもない広がりがあること。
理解しましょう…

【参考】
家族を「する」家(藤原智美)


こころの処方箋(河合 隼雄)

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