男と女は、元々ひとつだったもの。
それがこの世に生まれる時、
分かれたから、
失った片方を捜し求めるのだ。
(ターン、北村薫)
どこか似ている言葉です。
聖書に出てくるような…
同じものどうしは惹かれ合わない、
違うものどうしが、
その異質さに惹かれ合う。
元々の源は同じだから…
そう理解すると、
いろんなことにも当てはまりそうです。
片割れがないと、どうもスッキリしません。
人間というものは…
寂しいという言葉を使えば、
あまりにも普通になっちゃいますが、
人間は、孤独に耐えられない、
もう片方の「ぬくもり」を
求めちゃうDNAでも持っているんでしょう。
恋愛と言えば、
若さにつきもののように思いますが、
片割れを捜し求める姿として考えれば、
本当は、何歳になっても
消えない性質じゃあないでしょうか…
それをごまかし、ごまかし、
人間を続けようとすればするほど、
どこかでバランスを崩してしまいます。
何でもいいというような求め方には、
夢もロマンもDNAも
無意味になっちゃいそうですが、
片割れを捜し求める姿には、
感動すら覚える気がします。
ただ、そんな感情を悪用する、
昨今騒がれている「恋愛商法」の罠には、
落ちないよう、男と女の幸せを
祈るばかりです。
【参考】
家族を「する」家(藤原智美)