人は、とても長い間、見慣れた陸から離れるという覚悟なしに、…

人は、とても長い間、
見慣れた陸から離れるという覚悟なしに、
新しい陸を見つけることは出来ない。

(英語)
One doesn’t discover new lands
without consenting to lose
sight of the shore
for a very long time.

(アンドレ・ジット)

遠い昔、いや、そんな遠くなくても、
何らかのしがらみ、何らかの体制から
逃れようと海を渡った人々は、
かたい決意をもって、
慣れ親しんだ陸を後にした。

そして、海の上を、
何日も何日もただよう。
いつ着くともしれない、また、
どこに着くともしれない旅。

そうやって、手に入れた新天地。

今、同じように、陸を離れて、
新たな大陸を発見しようという志は、
多分、誰の心にも浮かんでこないだろう。

でも、新しいことにチャレンジしなくちゃ、
という思いは、自然に、あるいは、
迫られて、心に抱くようになる。

そんな時、振り返ってはいけない。
あの頃が良かったとか、
あのままだったらなぁとか、
そんな未練があればあるほど、

新しい陸にたどり着くスピードが
落ちてしまう。

私たちには限られた時間しかない。
未練に惑わされながら、
船の先を慣れ親しんだ陸へ向け直してみたり、
はたまた、大海原へ向けてみたり、
そんなことをずっと繰り返している暇はない。

慣れ親しんだ陸、場所を少し離れてみる。
とりあえず、それ以外に、
目を開かせる方法はない。

やってみましょうよ。
やってみなければ分かりません。

離れてみれば、分かることだってあります。
しがみついていた陸が、実は、
沈みかけていたことだって
ありえるでしょうし…

【参考】
それがぼくには楽しかったから(リーナス・トーバルズ)


こころの処方箋(河合 隼雄)

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