君の言うことが事実なら、
事実に反する噂など
無視すればいいじゃないか。
…
自分の心に問うて、
やましくなければ、
弁明などして廻る必要はない。
(白い巨塔2,山崎豊子)
人間は、事実情報よりも、
刺激的な情報の方を好む。
そう思う、ま、
民族性、地域性もいくらかあろうが…
少なくとも、日本人は、
そうじゃないだろうか。
だから、これだけ、
マスコミや情報産業も盛ん。
そして、私たちも、
時には、くたびれ儲けもしながら、
刺激的な情報に振り回されたりする。
そういう人間の本質が
分かっているなら、
本当の親友と呼べる人以外に、
心がどこへ連れて行かれるかは、
何の保証もできない。
それは、それだけの関係だったと
考えた方がいい。
精神的にも、気楽だ…
まして、弁明をして廻るなど、
あまり効果は期待できない
のではないだろうか。
事実は、何をしたから、
何をしなかったから、
事実であったり、
事実でなくなったりするわけじゃない。
事実は、依然として事実なんだよ。
人が何を信じるかは、
その人の望み次第だからね。
【参考】
さぶ(山本周五郎)