周囲の誰をも信頼できないということは、…

周囲の誰をも
信頼できないということは、

結局、誰からも信頼されない
ということだと思うのです。

(祇園の教訓、岩崎峰子)

信頼というものが、
銀行の口座と同じものだと
考えればいいと思うのです。

人を信頼するということは、
その相手という口座に、
信頼というお金を預けることに
似ています。

ですから、逆の行動をする時、
つまり、信頼を
口座から引き出すことは、
残高が存在しない限り、
(信頼を預けた過去がない限り)
不可能なわけです。

これから考えれば、
誰をも信頼していない自分が、
人から信頼されることを
期待するのは、無理だと言えます。

いや、裏の手があるじゃないか、
とおっしゃる方もいるでしょう。
つまり、信頼を借りるのです。

預けてもいないのに、
引き出すわけですから、
借りるとなるのですが、
それでさえ、
貸し出し限度というものがあり、
それをオーバーしたら、
ブラックリストに載ります。

「あの人は、信用しない方がいい。」
そして、「絶対に」という言葉が
もれなく付きます。

時が経てば経つほど、
その「絶対に」も多くなります。

詐欺師でさえも、
相手の弱味の部分を信じるから、
だまそうという行動に出ると思うのです。

作用、反作用なんて言葉を
子供の頃に学びましたが、
まさしく、人間関係も、
それなんだと思います。

【参考】
運と気まぐれに支配される人たち(ラ・ロシュフコー)


常識にとらわれない100の講義(森博嗣)

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