ほら見てください。
きれいな景色でしょ?
こんなにきれいなのに、
…何を見てた?
思い出しか見てない。
悲しい思い出しか見えてない。
…影の国で生きてるんじゃないですか?
ずっとそこで生きるつもりですか?
世界はあったかくて美しいのに、
孤独に生きるつもりですか?
ちゃんと、見てください。
(ドラマ「冬のソナタ」)
心って、1つのことに奪われる。
悲しみでも、喜びでも…
ただ、たとえ、
心がその瞬間に奪われたとしても、
時間は進んでいく。
次々と、新しい出来事を
もたらしてくれる。
同じように、そのなかには、
悲しみも、喜びも、もちろんある。
見えなくなったら、もったいない。
景色がよくなっているかも
しれないのに…
ただ、恋愛や結婚について言えば、
大切な人を失ったらと思うと、
カンタンに割りきれるものでもない。
むずかしい感情…
そのような感情とは別のことで、
自分のまわりを見まわしてみれば、
過去にとらわれている人間が、
必ず一人は思いつく。
こっちに来たら?、
と誘っても、そこにいることが、
自分のステータスのように、
その過去に居つづけようとする。
そして、自分の立っている過去に、
みんなの目を向けようと、
一生懸命ふるまう。
こんなことされたんだ、
こんなに苦労したんだ、
こんなに傷ついたんだ、
だいたい言うことは似ている。
当人でないから何とも言えない。
ただ、過去にとらわれている人間に
とりまかれたり、ふれたりしていると、
目の前が見えにくくなることを感じる。
やはり、景色が見えるわけがない。
景色が見えるところにいきましょう。
【参考】
冬のソナタで始める韓国語(安岡明子)