大切なのは、弱さゆえの向上心。
(フルーツバスケット、高屋奈月)
向上心が生まれるのは、
強いからじゃあない。
自分がまだ未熟だと分かっているから、
弱いと思っているから、
それが持てる。
よく口癖のように、
「私は何をやってもダメだから、
やる気がないから、
向上心がないから…」
と言う人がいる。
けれど、よく考えてみると、
すべて結果にしちゃっているのだ。
変えられない結果でもないのに…
何をやってもダメ?
誰が決めたんだろう、
仮に、今までダメだったとしても。
やる気がないから?
そのやる気はどこから出てくるんだろう。
誰かが、種をまいてくれるような
ものだろうか。
向上心がないから?
強かったら向上心が出るのか、
弱いから出せるんじゃないだろうか。
そんなことを考えてみると、
弱いこと、一人の微力な人間であることが、
このうえなく、いいことのように思える。
人間は、ほかの動物と違って、
生まれた瞬間から
依存しなければいけない弱い存在。
弱いから結束して、
いろんな良いこともできれば、
悪いこともできちゃう。
その弱さの使い方次第…
向上心につなげるか、そうでないかも。
【参考】
フルーツバスケット(高屋奈月)