物質にも自然現象にも
感情にも左右されない、
永遠の真実は、
目には見えないのだ。
…
なにものもそれを邪魔できない。
(博士の愛した数式、小川洋子)
生きていて、
自分のいろんな願いや望みが、
何ものからも、
邪魔されないことなんてない。
本当に、
そんなふうになったらいいなぁ、
ほとんどの人が、
願っていることだと思う。
しかし、
それが形あるものに通じる限り、
必ずどこかで何らかの問題に
出会うことになる。
目に見えないものだったらどうか。
目に見えない心だけをつかめたら…
でも、人は、
心だけをずっと見続けられるほど、
強くはない。そのうち、
形ある人の手のぬくもりを求めたり、
人の口からでる言葉で癒されたくなる。
永遠の真実は、2つあると思う。
1つは、
目に見えない、そして変わらない、
何ものも邪魔できないものが
あるということ。
もう1つは、
人がそれを本当に手にするまでは、
自分も他人も、揺れる心、変わる心に、
付きあっていきながら、
成長しなければいけないということ。
真実は、やさしくも、
きびしくもあるようです。
【参考】
博士の愛した数式(小川洋子)