人間の死亡率は100%。

人間の死亡率は100%。

(死の壁、養老孟司)

不老不死を、
永遠の美しさを、
人の心が憧れてしまうのは、
この世で、自分の手に
していたいものが増えるから…?

でも、
必ず死ぬという現実に向き合うと、
その死の本質と言うか、
生の本質とも向き合うことになる。

たとえば、
余命数ヶ月という宣言がなされれば、
だまっていても、頭の中は、
自分の生き方を考え直し始めるだろう。

迷いが増えるかもしれないし、
迷いが吹っ切れるかもしれない。

迷いの本質が見えるかもしれないし、
迷いの障害が消えるかもしれない。

アニメ「あたしンち」にも、
こんな言葉が出てきた。

「人間迷って、
 どちらかに決めた瞬間、
 本当の気持ちが
 見えてくるものなのよ。」

たとえ、ものすごく健康に生きていても、
死というゴールに向かっているという現実を、
ふりかえって考えたときには、
何か得られると思う。

人間の死亡率は100%。
いつ死ぬか、どう死ぬかより、
それまでいかに生きているか。
それが重要問題。

【参考】
死の壁(養老孟司)


こころの処方箋(河合 隼雄)

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