相手から入ってくる情報が減ると、
増えるのは「思い込み」です。
目をそらしているうちに、
自分の中で、
相手はどんどん醜くふくれあがり、
本来、いもしないモンスターに
なっていきます。
(山田ズーニー)
思い込みが、
モンスターをつくる…
なるほど、そうかもしれません。
ちょっと聞けばいいことを
聞かないでいると、
ちょっと調べればわかることを
調べないでいると、
想像だけが勝手にふくらむ。
そして、どうしようもなく、
大きな問題のように見えてくる。
場合によっては、
嫌われているとか、
憎まれているとか、
軽蔑されているとか、
そんな感情に打ちのめされる。
その相手と、あるいは対象と
何一つ接触もコミュニケーションも
とっていないと言うのに…
そういう点で考えると、
人間の想像力というのは、
ものすごい。
誰もが、ホラー作家になれるくらいの
想像力は、持ち合わせているんじゃ
ないだろうか。ただし、
マイナス部分の想像力について
言えば…である。
人でも、ものでも、
まず、その相手とどう取り組むか、
あるいはどういう関係でありたいか、
を決めなければいけない。
その上で、意味のある
コミュニケーションをちゃんと考える。
しないなら、しないで、
その後の責任も引き受けること。
それしかないと思う。