打たれてきずついた身が、
健康人と同じことが
できるはずがない。
傷ついた男には、
傷ついた身にふさわしい生き方、
生きて行く工夫がある。
健康人をまねて、
むやみにあがき嘆くのではなく、
頭を切りかえ、
いまの身でできる最良の
生き方を考えることである。
(人生の流儀、城山三郎)
誰でも、
どこかにキズとか、
欠点があるとして、
生きていく必要がある。
そのキズとか、
欠点を理由にして、
生き方を狭めるというのでなく、
それを個性として、
利用することも出来る。
そういう余裕が
出てきたらいいなぁ…
日本人は、
恥の文化をもっているから、
キズや欠点などを
すぐ失敗と決めつけるけど、
個性と考えれば、
また別の可能性が
広がると思うんだよなぁ。
企業や社会の雰囲気としても、
底にそれがあったら、
厳しさばかりでない、
いい感じになるように思うけどなぁ。
ん?、でも、
甘い、甘いとも言われそう。
いずれにしろ、
自分の生き方を決めたら、
それが通用する世界を見つけるか、
自分でつくりだすしかないだろうな。
【参考】
落日燃ゆ(城山三郎)