もう落ちるところまで落ちたよ。…

「もう落ちるところまで
 落ちたよ。」

「いえ、苦労ってものは、
 そう思ってからが
 長いんです。経験上」

(天国までの百マイル、浅田次郎)

よく聞く言葉ですよね。
いい意味でも、悪い意味でも…

落ちるところまで落ちたから、
「これ以上、悪いことはないはず。
 これからは、運が回ってくるよ。」
と言いたいのか。

それとも、
「もう、どうしようもない。
 何をしてもダメだよ。」
と言いたいのか。

悪いことって続けて起きると
聞くこともあるけど、
そうでもない時も
多いように思う。

続いているように見えて、
実際は、別々のこと。

それを、私たち人間の方が、
続けて見ることによって、
あるいは、それを引きずって、
選択を誤まるから、
最悪が続いていく。

早い段階で、
失敗を隠すことをやめれば、
多分、続くこともやめられる。

続くのは、隠そうとするから、
あるいは、それを
無理に否定しようとするから…
という場合もあるのでは。

「どん底まで、落ちた」と言いながら、
なおかつ、変なプライドを捨てきれないと、
やっぱり、苦労は続くんです。

気をつけましょう。

【参考】
蒼穹の昴(浅田次郎)

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