…ネズミ1匹追い出すために、…

人を憎むのは、
ネズミ1匹追い出すために、
家全体を焼き払うようなものだ

(ハリー・エマソン・フォスディック)

わたさんから
「なるべく、憎まないように。
 いいところだってあるだろうから。」
というコメントとともに、
投稿をいただきました。

古い農家に嫁いできたお嫁さんが、
毎晩のように、屋根裏を
走るネズミの音が気になり、
義父に言ったそうです。
「おとうさん、退治してくださいよ。」
すると、
「ネズミも生きていかなきゃ
 いけないんだよ。」
と返されたらしいです。

その後、気持ち悪がるお嫁さんが、
別居することを選んだかどうかは、
定かでありませんが…

憎むって、ぜんぶ
メチャクチャにしても
それをはらしたいって
いう気持ちになりますからね。

でも、それを本当に
やってしまった時には、
その見返りの大きさに
ビックリします。

憎む原因になったことよりも、
取り返しのつかないほど、
自分に対して大きな損害に
なることもあるんですから…

「あ、イヤな奴だなぁ」程度で
済ませられる心境であれば
問題はないでしょうけど、

「いつか、見てろ?」って
思いつつ、そのことばかり
考えるようになったら、
もう、自分への損害が
始まっていますよ。

ふつう、
憎しみを持ち続けることが、
自分にとって損か得か、
なんて考えられるもんじゃない。

それって、黙っていると、
心に居座っていたり
しますから。

心に入り込んだネズミの方が、
もっとしつこそうですね。
気をつけましょう。

【参考】
憎しみの孤島から(サンドラ・ブラウン)


モモ(ミヒャエル・エンデ)

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