…「したくもない勉強」をするのは…

無駄足を踏む、
安物買いの銭失いを経験する、
好意が通じないことを知る、
好きな人が好いてくれるとは
かぎらないことをわかる、

大けがをしない程度に痛い目にあう、
ケンカにまきこまれる、
などなどなどの
「したくもない勉強」をするのは
子供のときがいちばんだと思うのだ。

(ほぼ日、糸井重里)

昨日、小学生の娘たちが、
UFOキャッチャーにまつわる、
友だちとの経験談を話してくれた。

友だちの性格が分かるらしいのだ。

ある友だちは、
ぬいぐるみがキャッチできるまで、
何度も何度もチャレンジする。
もちろん、お金はなくなっていく。
原価50円の物に、1,000円の投資?

別の友だちは、
他の友だちがうまくキャッチして、
もうすぐで手に入るという瞬間に、
UFOキャッチャーを叩いて揺らし、
失敗させたらしい。

わが子らは、というと、
他の欲しい物のために使うのを我慢し、
見て楽しむことにしている様子。

同じ子供でも、それぞれ
学ぶことが違うんだなぁ、と感じた。
今は、どんな経験をしてもいいから、
「したくもない勉強」をしておけば、
その先では、賢くなれると期待したい。

そう考えると、
「したくもない勉強」をしないまま、
大きくなってしまったオトナは、
どうなっているか?という問いが残る。

ん?、もしかしたら、
自分もそうかもしれないが、
ある人の顔が浮かんだりもする。

その人は、自分の思い通りに
ならない時のダメージが大きい。

その上、したくもない勉強を
しなかった証明でもするかのように、
「私の人生では、これまで
 こんなことはなかったから、
 こんな目にあうのは信じられない。
 (こんな人はゆるせない。)」
というセリフを吐く。

「勉強しなかったんだから、
 しょうがないでしょ。」
と言っているようなものだと、
本人が気づいていないとは…

万一、勉強が足りなかった事実を
見せつけられることになったら、
「勉強になります。」くらいの言葉を
口にできる人間になりたいですね。
自戒になります。

【参考】
子どもが育つ魔法の言葉(ドロシー・ロー・ノルト)

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