天才って便利な言葉だよね。…

天才って便利な言葉だよね。

だって、天才っていったら、
努力もしないで
持って生まれたものだけで
やってきたように
思われるんじゃないかなぁ。

(福原愛、「愛は天才じゃない」より)

なるほど…

そう考えると、
「天才」という言葉は、
尊敬とかよりも、

「自分には出来ない」
「自分には素質がない」
「自分にはそこまでの力がない」
とかの意味合いで
使われている場合も多いかも。

自分の得意分野でないことを、
「もしかして、天才じゃなぁ?い」
なんて褒められるのは、
悪い気がしない。

ちょっとしたまぐれで、
うまくいっただけなのに、
「天才」って言われたのだから。

しかし、自分の得意分野として
頑張って頑張ってやっていることを、
「すごい天才だね。
 私は素質ないから、
 いくら頑張っても無理ね。」
なんて、何の努力もしていない人間から
言われるとなると、やはりアタマに来る。
(または「いつまでもそう言ってろ」と思う。)

愛ちゃんのお母さんでなくても、
頑張っている子供の親であれば、
「おたくの子供は、才能があって、
 何でも簡単にうまくなれて、
 本当に天才ね。うらやましいわ。」
なんていう言葉には、引っ掛かる。

何度泣いているか、
何度もがいているか…
見ようとしない人間には、
そういうことが
見えないようになっている。

そして、見ようとしない、
見えない人間には、
結局、つかめないものばかりが増え、
人をうらやむばかりが仕事になる。

「天才」という言葉は、
何の説明にもならない場合も
あるんですね。ホントに…

【参考】
愛は天才じゃない(生島淳、福原千代)


常識にとらわれない100の講義(森博嗣)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です