…背負える肩を選んでのせられるもん…

重荷ってのは、
それを背負える肩を選んで
のせられるもんだ。

(宮部みゆき、龍は眠る)

ルドルフさんからの投稿です。
「なんかガツンときました。」
というコメント。

そっかぁ、選ばれて、
背負わされているんだなぁ。
なんか光栄のような、
エライ迷惑なような、
複雑な気持ちになります。

私たちは、だいたい
他人が背負っている重荷については、
軽く見積もりがちです。
「あれくらいのこと…」とか、
「弱いねぇ…」とか。

ソクラテスは、
こんなことを言いました。

「我々が皆自分の不幸を持ち寄って並べ、
 それを平等に分けようとしたら、
 ほとんどの人が今自分が
 受けている不幸の方がいいと言って
 立ち去るであろう。」

まったく、その通りですね。
人それぞれの能力と、
それに対して背負っている重荷を
みんなが持ち寄って、並べたら、

「そんな能力なのに、
 そんなこと背負わされてるの?」
なんて、あわれみの心も
出てくるかもしれません。

おそらく、自分が選ばれて
背負わされている重荷の意味が
よく見えないうちは、
他人の重荷の意味も
分かってこないでしょうね。

自分が選ばれた理由、
よくよく考えてみる
しかないですね。

【参考】
龍は眠る(宮部みゆき)


モモ(ミヒャエル・エンデ)

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