もちろん、
いざってときのために、
少しは取っておくべきだ。
だが、ためこむことに
なんの意味がある?
…あの世へは
持っていけないんだから。
(青空のむこう、アレックス・シアラー)
うちの子どもが、
夏休みの感想文のために
買った本にあったセリフです。
もちろん、
使いすぎるよりは、
ためこむ方が賢明です。
しかし、
目的を忘れた「ためこむ」は、
何かが足りないかもしれない。
お金でも、モノでも、ためるのは、
必要な時に使うため。しかし、
もし必要な時に使わないのなら、
いつ役立つだろう…
それは、もしかしたら、
恋する思いをためすぎた片思い
のようなものかもしれない。
告白しないのなら、
恋愛に発展するか、
失恋で終わるかも分からない。
ためこんだものも、
それを使う時には、
成功することもあれば、
やはり失敗することもある。
そう考えると、若い頃に、
なかなか告白できなかった私は、
ただ単に「ためこんで」、
満足だけしていたんだろうなぁ…
だから、逆に、
告白してくれる人に
出会うことがなかったならば、
何も手に入れることが
出来なかったかもしれない。
お金も、時間も、
思いも、力も、知識も、
ためこむばかりでなく、
使うチャンスを、
ちゃんと探しましょう。
そして、そのために、
ためこみましょう。
【参考】
青空のむこう(アレックス・シアラー)