人間てね、その時その時で、…

人間てね、その時その時で、
自分でも思いがけないような人間に、
変わってしまうことが
あるものですよ。

(塩狩峠、三浦綾子)

いい意味でも、
悪い意味でも、
人が変わってしまった、
と見える時がある。

「私は、ずっと、
 あなたを好きだから」
「死んだって、
 裏切らない」
「絶対、この気持ちは
 変わらない」

そんなセリフは、
言わない方がいい時もある。

自分の言葉に
箔を付けるためだったら、
ゆるしておこう。
そんな箔が必要なくらい、
自分が弱いと知っているわけだから。

しかし、本当に、
永遠とか、死ぬまでとかの
とても長い時間を、
そういう弱さのある人間の自分が、
「変わらない」なんてことを
保証しちゃいけない。

変わらないように努力するよ、
くらいなら言ってもいいけれど…

ただ、本当は、
「変わった」わけでなく、
自分の中にあったものが
はっきり見えるくらいに、
大きく現れてきただけのことも
あるだろう。

そのきっかけは、
お金だったり、誰かの死とか、
恋愛とか、成功や失敗であったり
いろいろあると思う。

自分でも、
自分の本質に驚かされながら、
生きていく。それが人生だと思う。

【参考】
塩狩峠(三浦綾子)


人生の短さについて(セネカ)

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