1本のろうそくが、…

1本のろうそくが、
別の1本に
その火を移しても、
失うものは何もない。

(英語)
A candle loses nothing
by lightening another candle.

(ジェーズム・ケラー)

先日は、この夏に
亡くなった祖父の
誕生日でした。

ちょっとした思いつきで、
バースディケーキを買い、
故人の誕生日を祝いました。

次女が火つけ役を
買って出たのですが、

私とか妻なら、
マッチの火が消えるまでは、
それだけを使って、
火を移していくところを、

次女は1本だけにつけた後、
マッチの火はすぐ消し、
あとは、その1本だけを
使うという手順でした。

どこで習得したのか…、
私たちとは違う手順に、
へぇ?と思って眺めていました。

ろうそく1本だけで、
かなりの本数に
火を移せます。

ちっちゃなろうそくの火でさえ、
ぶっといキャンドルに、
火を移せば、赤々と燃える
力強い火に生まれ変わります。

弱いものでさえも、
強いもののパワーとなれる、
その縮図のように思います。

そして、
何も失うことはないのです。
それどころか、
パワーを分け与えたことで、
自分よりも輝くものを
眺められるという喜びにも
あずかれるんですから。

自分の火が消えないうちに、
分け与えましょう。
自分だけで消費して、
その火が消えてしまったら、
もったいないですよ。

【参考】
何のために生きるのか(五木寛之、稲盛和夫)


モモ(ミヒャエル・エンデ)

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