ほしいものは何でも手に入る。ところが、…

ほしいものは何でも手に入る。
ところが、それがいつまでも
好きでいられるとは限らないのだ。

(ナルニア国物語、C・S・ルイス)

カムラさんからの投稿です。

「好きなものは全部手に入った。
 でも、もう飽きちゃった。」
という人もいれば、

「好きなものが手に入らない。
 ずっと思っているのに…」
と思っている人もいる。

きっと、後者の方が多い。

何でも手に入りながら、
飽きてしまった不幸と、
何も手に入らないゆえに、
ずっと憧れている幸せ。

人生はそのどちらしかない。
おまえは、どちらを選ぶか?
なんて尋ねられたら…

実際は、そんな二者択一でなく、
双方がいろいろ入り混じった人生
なんですけどね。

子供の頃、駄菓子屋さんには、
いろんなくじ引きがありました。
多くのものが当たった記憶が
あるけれど、今でも鮮明なのは、
ペプシを飲んで当たったケミカルライト。

コンサート会場などでポキっと折ると、
蛍光色に輝く、あのライトです。
今は100円ショップでも売っているけど、
当時の私には、
本当に珍しいものに思えたし、
友達もみんなが狙っていた。

そんな中、げっぷをしながら、
ペプシを何日も飲んで
当たったもんだから、
本当に嬉しかったなぁ。

ポキっと折って光っているうちは、
とても楽しくて、
暗がりに持って行っては、
面白がっていたけれど、
翌日には、もうただのゴミ。

世の中で欲しいものは、
こんなケミカルライトほど
すぐに輝きが失せるわけじゃないけど、
なんか似ているかも。

好きでいる、
飽きないでいる、
大切にし続けられる、
これって、立派な才能でしょうね。

もちろん、飽きて
新しいものを創るのも
すばらしい才能ですよ。

(参考)ナルニア国物語-魔術師のおい-(C・S・ルイス)


常識にとらわれない100の講義(森博嗣)

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