弱い人間でなければ、
弱い人間の気持ちは
わからないでしょ。
(映画「不撓不屈」)
この映画は、日本の国家権力に
立ち向かった男のストーリー。
なお、税金がテーマなので、
立場によって、その議論は
様々に分かれるところでしょう。
それでも、
弱いとも思える一人の人間が、
強いと見える大きな組織と、
真っ正面から挑んだことは、
何かを感じさせてくれます。
人間は、どこかに
弱いところが必ずある。
体が弱い人は、
病気の人の気持ちが分かる。
立場の弱い人は、
圧力をかけられている人の
気持ちが分かる。
貧乏を経験した人は、
お金に困っている人の
気持ちが分かる。
ただ、人間は、
何もかも弱いわけじゃないから、
どこかで強く出られるところでは、
その「弱さ」が見えなくなってしまう。
私自身も例外でない。
自分の弱い部分については、
「そこのところ、分かってよぉ…」
という気持ちがもたげくる。
しかし、自分の強い部分については、
「なんで、そんなことも…」
なんていうセリフが、
口から出そうになってしまう。
どこかに弱点があるというのは、
そういうことを思い起こさせる
ためなんでしょうね。
けれど、人間は、
なかなか学べない。残念!
(参考)不撓不屈(高杉良)