…善悪だけではかたづけられない…

人がこの世で生きてゆくことは、
生き方も考え方もちがう他人と、
ともにすごしてゆくことであり、

善悪だけではかたづけられないものを、
しのぎ、のりこえてゆかねばならない。
むしろその処方に
善悪をあらわすべきではないか。

(鳳凰の冠、宮城谷昌光)

人は、善か悪か。

そう尋ねられたら、
私なら自分を見て、
悪に染まりやすい傾向がある、
と言ってしまうだろうなぁ…

そして、他の人にも、
同じものを見てしまうかも。

だからと言って、
そこだけで判断しちゃいけない、
ということなんでしょう。

その両方を合わせもつ自分と他人と、
生きている間はずっと、
付き合っていかなくちゃいけない。

もちろん、
本質の善悪を無視はできないけれど、
それに自分がどう対処するのが最善か、
ということの方が、かなり重要なのだ。

矛盾の多い世の中、
だからといって、
世捨て人となって
生きていけるほど、
自給自足ができる人は
ほとんどいないでしょう。

どこかで、その矛盾した世の中に、
「持ちつ持たれつ」の関係に
この身をつかまれている。

潔癖性の心から見れば、
どうしようもなく汚れて
見えるでしょうけど、
しょうがないんですよねぇ。

本当のところ、自分が
そんなに汚れていない
わけじゃないですから…

(参考)香乱記(宮城谷昌光)


こころの処方箋(河合 隼雄)

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