強くなることはないです。…

強くなることはないです。
弱い自分に苦しむことが
大事なことなんです。
人間は元々弱い生き物なんです。

それなのに、心の苦しみから
逃れようとして強くなろうとする。
強くなるということは
鈍くなるということなんです。
痛みに鈍感になるということなんです。
自分の痛みに鈍感になると、
人の痛みにも鈍感になる。

自分が強いと錯覚した人間は
他人を攻撃する。
痛みに鈍感になり優しさを失う。
いいんですよ、弱いまんまで。
自分の弱さと向き合い、
それを大事になさい。

(テレビドラマ「聖者の行進」野島伸司脚本)

SPKさんからの投稿です。
「最近、テレビからは、
 いじめのニュースばかりです。
 そんなときに、ふと、
 この言葉を思い出しました。」

今日は、ちょっと長めの引用です。
弱いところだけと向き合うことは、
ワタシ的には、オススメできません。
気が滅入るから。

強くなっても、
自分に残っている弱さと
向き合うことが大切だと思うんです。
そして、出来れば、
強くなるとか意識しないで、
一歩ずつでも前進してみる。

その結果、もし強くなったら、
別の弱いところと向き合う…

本当に弱いままでいいとなったら、
人は、誰かのせいにしたり、
依存し合うことだけに、
心を注ぐことになる。

最強になれずとも、
昨日の自分より前進、
今日の自分より前進、
そんな気持ちは必要だと思います。

けれど、
自分の弱かった頃を
忘れちゃいけない。

それを忘れると、
誰をも育てることが
出来ない。

誰も育てることが出来なければ、
自分だけになっちゃって、
いつかは行き詰まる。

それに、
自分一人だけの世界に
入りこんじゃうと、
錯覚しか見えませんからね。

そういう意味で、
弱さは大事なんだと思います。

(参考)聖者の行進


人生の短さについて(セネカ)

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