ケンカしそうな男の子らがいて、…

ケンカしそうな男の子らがいて、
横を通りかかった大人が
『ほらほら落とし物』と話しかける。

『何?』って探す。見つからない。

そしたら大人が
『ゆとり。いっぱい落としてるで』って。
自分も怒りっぽいからわかるんやろうね。

(田辺聖子、asahi.comインタビュー)

そう言われて、
「そっかぁ」と気づける子供って、
(いや、大人でも)
なかなかいないと思う。

けれど、
「なんや、あのおっさん。
 変な人やなぁ、おかしいで!」
なんて言っているうちに、
腹の立つ気持ちが、
変わることはあるかもしれない。

自分が落ち着いたテンションの時には、
人が腹立っている姿は、冷静に見られる。
けれど、賢く対応できるかは別。

賢さには、説教っぽさはない。
余裕がある。時にユーモアも。

余裕とユーモアって、
求めないと得られないなぁ、
って感じます。

けれど、求め方にもコツがある。
あまりにも真剣に求めすぎたら、
それこそ、余裕とユーモアの精神に
反しちゃうことになる。

真剣すぎて深刻になって、
「どうして、私って
 ユーモアがないんだろう…」
ってな具合になっていたら、
もうアウトですよ。

大人が、
そうならないような息のつき方を、
そうなっていない生き方で
見せてあげなくちゃいけない。

余裕なく、
争ってばかりいる姿では、
説得力ありませんから。

思えば、子供の頃の私には、
周囲に、そんな余裕が
感じられなかったなぁ。

だから、それを引き継がないように、
息のつき方を、私も覚えないと…

(参考)人生は、だましだまし(田辺聖子)


常識にとらわれない100の講義(森博嗣)

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