世間を捨てれば心細い。
糸の切れた風船の
ような気持ちになる。
その時、…
同行二人という言葉が心強い。
(NHKドラマ「ウォーカーズ?迷子の大人たち?」)
四国八十八カ所の
お遍路を通して、
いろいろな世代の大人が、
迷えるものと向き合う姿が
映し出されるドラマです。
来週が最終回。
いろいろと考えさせられます。
上司に、
有給休暇がたまっているので、
3週間休んでリフレッシュしてこい、
と言われてから、いろいろとあり、
お遍路に行くことになった主人公。
お遍路をしている間は、
迷ったり、悩みながらも、
生き方の本質に向き合い、
リフレッシュされたものの、
会社の組織に帰ってみれば、
狭い世界での昇進競争に
巻き込まれそうになる自分がいる。
お遍路に行く前の主人公も、
そういう競争が生きがいだった。
しかし、今は少し視点が変わった。
私たちも、
そういう狭い世界から抜け出そう、
世間とは距離を置いてみよう、
と思い始めると、やはり心細い。
イヤだイヤだと思ってはいても、
世間から全く捨てられるのは怖い。
それに、自分が逃げている
ような気もしてくる。
結局、逃げているだけなんだよ、
世間に言われている気がする。
結局、逃げたかったんだ、
自分も認めちゃう気がする。
1人でお遍路をしても、同行二人。
いっしょに苦しんでくれる人がいる。
人生も同行二人。
1人で生きているようで、
どこかで見守ってくれる人がいる。
世間からの評価、それはそれ。
正しい、正しくないの問題に
する必要もない。
自分の生き方、それもそれ。
後悔のないように生きたい。