…ケンカなんて…

ケンカするほど仲がいい
なんてよく言うけど
ケンカなんて結局
エゴのぶつけ合いだし、
本音をさらけ出したところで
人は分かり合えるものではない。

(NANA10巻、矢沢あい)

分かり合えるのは、
本音をさらけ出したからじゃない。

冷静になって、
相手の言い分を
理解する「心の器」が
あったからなのです。

それがない人間同士が、
本音をさらけ出したら、
きっと、もっと
収拾がつかなくなる。

仮に、一方にだけ器があるとしたら、
その一方だけが我慢することになる。
それで、器のない方が、
「分かり合えたよ」
なんて得意気に言いふらしたりする。
そんなヤツは、始末に負えない。

そもそも、
分かり合えた、なんて
簡単に言えるもんじゃないと思う。

本当に、分かり合えたの?
主張が通って満足してるだけじゃないの?
相手が、折れてくれたんじゃないの?

そんなことを自問したい。

ただ、相手が折れてくれたからって、
負い目だけを感じる必要もない。

相手につくったその借りを
いつか返せるように、
さらに成長すればいいのだ。

借りが分かっているのは、
「分かり合えた」なんて
勘違いするよりも、
何倍もエライことだから。

(参考)NANA10巻(矢沢あい)


モモ(ミヒャエル・エンデ)

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