ひとを一度も傷つけることなく、…

ひとを一度も傷つけることなく、
誰かに一度も悲しい思いを
させることのない人生は、
この世にあるのだろうか。
わたしにはわからない。

誰からも傷つけられたことがなく、
悲しい思いを一度もしたこともない人生は…
よかったね、とは思うけれど、
幸せだったね、と言えるのかどうか、
わからない。

(カシオペアの丘で、重松清)

ZEROさんからの投稿です。
「納得させられた…」

昨日の私は、おそらく、
一人の人を傷つけたと思います。

そして、同時に、
私も傷つけられた感じ…

ケンカしたわけでもありません。
暴言や暴力があったわけでもない。

感じるところが異なるだけで、
あるいは、ちょっとした言葉から
自分との距離を感じるだけで、
傷ついてしまうことがあります。

静かに、傷つく感じです。

生きていれば、
人それぞれ十人十色、
と思っていれば、
そんな「感じ」だけで
傷つくことなどないはずですが、

人は、期待をするのを
やめられないから、
やっぱり、どこかで傷つき、
いつの間にか傷つけている。

悲しい思いをさせて、
悲しい思いにさせられることも。

どこに傷があるのよ?
私の傷の方が大きいのよ!
みたいな議論も、
意味がない。

意味があるのは、
みんなが何かに傷ついている、
ということ。

そして、それを
自分で癒そうとしたときに、
成長できるかもしれない、
ということ。

それだけだと思います。

(参考)カシオペアの丘で(重松 清)


モモ(ミヒャエル・エンデ)

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