…死に対する第一の武器である。

日々の生命を
よく生きるということが、
死に対する第一の武器である。

(死を見つめる心、岸本英夫)

ここ10年くらいは、
取っ組み合いのケンカなど、
した記憶もない。

筋肉質の体でもなく、
護身術も身につけてない私は、
手強い相手と、
素手でケンカをするとしたら、
「痛いだろうなぁ…」
ってすぐに想像してしまう。

なにか私でも使える武器
でも持っていないと、
安心できないだろう。

痛いということは、
想像できるけれど、
死というものは、
いまいち想像しにくい。

けれど、
「別れ」というものは、
想像できる。

今死んで、
家族とかと別れることを考えると、
痛いとは違った種類の怖さを
少し感じる。ちょっと想像できる。

死ぬわけがないと思う。
しかし、誰しも、
いつ死ぬかなんて分からない、
とも思う。

大切な人のために、大切なことを
ちゃんとやっている毎日だけが、
その恐怖を軽くしてくれるだろう。

けれど、大切なことをした満足感が、
まだまだ、終わりたくない
という未練も生みそうだ。

武器を持っても持っても、
不安になる気持ちに近いかもしれない。

それでも、何が武器になるか、
を知らないよりはマシだと思う。

(参考)死を死を見つめる心?ガンとたたかった十年間 (岸本 英夫)

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