格好をつけるのが嫌いだ、
という人間は、
格好をつけないことが、
格好の良いことだと思っていて、
つまり、格好をつけている。
(詩的私的ジャック、森博嗣)
UFOさんからの投稿です。
この言葉の前には、
「世間体を気にしない、
まったくの自由人は、
それが自分のライフスタイルだ
と思い込むことで、
自分の体裁を気にしている。」
ともあります。
まったく、心に刺さります。
どちらも、私のことを
言っているような気さえしてくる。
「これが自分なのだ」
と主張しているつもりが、
いつの間にか、
「これが正しいんだ」
と主張し始めていたりする。
自分のやり方が、
世の風潮とちょっと違う時に、
それを何とかして認めさせたい
と人間は思ってしまうんでしょう。
自分が好きでやってるんだから、
認めてもらわなくてもいいはずだが、
認めてもらわずして続けることは、
けっこうキツイことだったりもする。
「これが自分なのだ」
「これが正しいんだ」
結局は、
「自分が正しいんだ」
これを言いたくなっている。
そうなっていくにつれて、
少しずつ見えなくなるものも
増えてしまうんでしょうね。
(参考)詩的私的ジャック(森博嗣)