あなたが
今自分自身だと思っているのは、
自分の一部にすぎません。
(共依存かもしれない、ケイ・マリー・ポーターフィールド)
人は、自分について
良く思う時にも、
悪く思う時にも、
ちょっとしたことで
それが自分のすべてだと
思いたがるところがあります。
その方がカッコイイ場合もあれば、
それが悲劇的で、決定的だから、
そうしたい場合もあります。
テレビを見ていて、
こんな文字が気にかかりました。
「私は中ぐらいを愛するんです。」
広辞苑の最初の編者として知られる
新村出(しんむらいずる)さんの
言葉でした。
この方にとって、
「中ぐらい」がカッコイイから、
自分についてこういう表現を
したんだろうなぁ、って思います。
だって、考えてみてください。
50年ほど前に出版された
広辞苑の第一版には、20万語もの
言葉が収められていたのです。
志、知識、努力の度合いから考えて、
中ぐらいのもんでは
果たせない事業だと感じます。
良いことについても、
悪いことについても、
今の自分が思いついて、
自分について思っていることは、
あくまで一部なのです。
そういうことを知っていれば、
可能性も信じられるでしょうし、
思いつめすぎる必要もないでしょう。
人は、自分を知らない。
世界のこともまだまだ知らない。