人はいなくなるのではなく、…

人はいなくなるのではなく、
また会う時の楽しみのために、
ひととき離れ離れに
なるだけのことです。

(NHK大河ドラマ「篤姫」)

好きで好きで
たまらない恋愛中には、

明日会えるのに、
今日別れるのが切なくて、
いつまでもいつまでも
いっしょに居たいと
思ったものでした。

けれど、
会いたい気持ちばかりで、
いつも顔を合わせているだけでは、
二人の関係は、だんだんと
ダメになっていくように思います。

それこそ、
また会う時の楽しみが
なくなる感じ…

それもそのはず。
二人で見つめあうばかりの時間を
送っている二人には、
二人の関係以外から生まれる
進歩も変化もないからでしょう。

別れるのは、離れるのは、
会っていない時間に、
お互いに何かを得てくるため。
そう思います。

どんなものを得てくるかは、
人それぞれ、分からない。

人生なんていうものは、
何が起こるか分からないし、

好き同士であった二人が、
離れている間に、
気持ちが変わることも
何かを得たためでしょうから、
二人の進化として喜びあった方がいい、
っていう場合もあることでしょう。

会えない「ひととき」が、
楽しみになるかどうかは、
自分の心次第なんですね。

(参考)篤姫 完結編 (宮尾 登美子)

No.2543


こころの処方箋(河合 隼雄)

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