勝てるはずがないと
思った時点で負けるんだ。
(チームあした、吉野万理子)
勝てるはずがない、
という結論は、
戦いに集中している人からは、
きっと出てこない。
集中している人は、
勝てるはずとか、
負けるはずとか、
そういう考えすら
思い浮かんでこないだろうから。
先日、娘らの卓球の練習試合に
引率してついていった。
一人の選手に、
目が止まる。
練習風景では、
それまで以上に
かなり上達しているように
見られた。
この選手は、
面白い試合をしてくれるだろう、
と思って眺めていたが、
なんとなく不発気味のイメージ。
よく見ていると、
練習のときとは違って、
1球ごとに、
ユニフォームをさわって直したり、
髪の毛をいじったりするシーンがある。
ところが、次に、
別の人とやるときには、
それほど、そんなことはしない。
違いは何だったのか。
相手選手の「かわいさ度」。
相手選手がかわいいと、
それを意識して、
自分をかわいく見せることに
気持ちがとらわれてしまう。
そんな感じだった…
戦いに集中できない。
そうこうしているうちに、
点差が開いてくると、
「勝てるはずがない」
なんてことを思うのだろう。
うーん、もったいない。
女の子が自分をかわいく見せたい、
という気持ちは否定しないのだが、
ほかに集中するべきことがある時にまで、
そればかり考えている必要はないだろう。
勝てるはずも、負けるはずもない。
ただ、集中して戦うのみ。
そして、結果を受け止めればいいのだ。
(参考)チームあした(吉野万理子)
No.2705