「努力すれば幸せになれる」
って、誰が決めたんですか？
(「いいかげん」のすすめ、ひろさちや)
やる気がないからダメなんだ、
ガマンが足りないから負けるんだ、
優しくないから嫌われるんだ、
努力しないから不幸なんだ、
向上心がないから成長しないんだ…
大人から子供でも、
先生から生徒でも、
上司から部下でも、
結果だけを見て、
こんなことを言ってしまうことが
少なくない気がします。
もちろん、
当たっていることもある。
けれど、なかには、
自分の思う通り、
理想の通りにやらないから、
その腹いせじゃないけど、
そんな言葉で責めている場合もあります。
努力にも、
いろんな種類があります。
そして、成功とか、幸せとかにも、
いろんなカタチがある。
それなのに、たとえば、
その中の１つだけしか
知らない人間が、
努力しないから幸せになれないんだ、
向上心がないから成長しないんだ、
と言ったところで、
当たっているとは限らない。
みんなが、
公務員(官僚)になるわけでも、
医者になるわけでも、
社長になるわけでもない。
いろんな未来、立場がある。
１つの立場だけを、
唯一の幸せと見るのは、
ちょっと欠けているだろう。
自分に未来がある限り、
まだまだいくらでも幸せになれる。
そう思いたいです。
No.2834
